2012年12月31日月曜日

卒業生の皆様へ

木下です。

先日の追いコンでは、時間があまりなかったことと諸先生方の前で若輩の私が長々と喋るのもどうか、また、私が申し上げても説得力がないかと思い、伝えきれなかった点をこの場を借りてお話したいと思います。

一般には、面倒を避けることが賢いこととされると思います。確かに避けられるものは避ければ良いと思います。しかし、面倒で困難が伴い報いられることが少なくても誰かがやらねばならない事というのは厳然と存在します。誰かがやらないといけないとすれば誰がやるべきか、それは余力のある人がやらなければ仕方ないと思います。いいかえれば、「精力善用、自他共栄」の理念の基で心身を鍛えた我々はその第一候補といえます。それを、「あいつは馬鹿な奴だ」とか「かっこうつけてる」、「自己陶酔だ」とか言う人は多くいます。しかし、彼らの言う賢さはwisdomではなくcowardと呼ばれるべきものだと思うのです。

聡明な卒業生の皆様には、無縁かもしれませんが、そうする中でどうしようもなく逆境におかれ、逆風の中を独り歩まねばならない時がくることがあるかもしれません。そうした時、周りに100人いたとしてそのうち95人までは離れていってしまうかもしれません。大勢の人に去られたことは、大きな絶望を与え、敗北感で皆さんを打ちのめすことでしょう。しかし、むしろそんな状況でも残ってくれた人がいることにやはり目を向けて欲しいと思います。少なくとも、私は残ることをお約束しますし、柔道部の後輩達は残ることでしょう。

つまらない話を長々と失礼しました。

ご卒業おめでとうございました。

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